手術後のトラブル
◆フラップのズレ
手術前に作成するフラップの厚さは90~180㎛です。この薄いフラップの中には「ボーマン膜」という固い殻のような層が存在しており、このボーマン膜のおかげでフラップは伸びたりちぎれたりせずに強度を保つことができます。
角膜上皮は手術後24時間でほぼ修復され、1週間もたてば安定します。
角膜上皮の下のボーマン膜には再生能力がないため、角膜内部に切断面は残るものの、一度安定してしまえば日常生活に支障はありません。
フラップは一度安定すれば、強い衝撃を与えてもズレる心配はありませんが、角膜の強度は完全に元にもどるわけではないので、眼圧の測定値などに影響がでます。
◆失明の心配
レ―シックは外科的な手術ですから、100%事故がないとは断言できません。しかし、患者さんの目の状態をきちんと見極められる、経験豊富な医師が正しいプロセスにのっとり、時間的な余裕をもって適切な手術を行えば、失明することはないでしょう。
それでも不安が残る人は、その不安が払拭できるまで手術を受けるべきではないでしょう。
◆合併症
レ―シックを受けた後になんらかの合併症が起こる可能性はあります。
【レ―シック後に見られる症状】
●ハロ
光を見た時に周囲に輪が生じる。光の輪が白っぽく見えたり、一方向に光が流れて見えることもある。
エキシマレーザーの照射径が小さいことや、過度な矯正が原因で起こる。
●グレア
光を見たときにギラギラとしたまぶしさを感じる。ハロと混同されることが多いが全く違う症状。
角膜の炎症が原因で起こる。
●フラップのズレ、シワ
不正乱視が生じることがある
●乾燥感
目に自覚的な乾燥感があるが、涙の量は減っていない。角膜の表層や深層に炎症が起こっていることが多い。
●暗視力の低下
暗い所でモノが見づらくなる。レーザー照射の範囲と、瞳孔の大きさや矯正の強さに左右される。
●眼精疲労、頭痛、首の痛み、肩こり
術後1カ月たっても改善しない場合は病院に相談をしましょう。
担当の医師に積極的なアドバイスや処置をしてもらえない場合は、セカンドオピニオンを考えることも一案ですよ。

